親の価値とは
自分は今まで家族という言葉に吐き気がするくらい家族が嫌いだった。
一時期は家族というシステムが、時代遅れだと主張していたことすらある。
それは違うと今は言いたい。不景気により家族を育みにくい時代にはなった。
しかし、家族というシステムが廃れたわけではない。
むしろバブル期などに起こったベビーブームで増えた家族というのは、本来家族を作るべきじゃない人間すら家族を作っていた、と自分は考えている。
自分が中学高校時代に住んでいた家の前に保育園があった。そこでは子供が雑に扱われ、子供に投げ入れられているような子を毎日目にした。その時、どれくらいこんなにひどい親が世の中にいるのだろう、と思った。
僕はたびたび自分の親がケチだと思うことが多々あった。買ってほしいものが買ってもらえなかったり、今も大学の留年費用は請求されているし、生活費まで請求されそうな勢いだ。かといってうちは貧乏なわけではない。こういう時、なにかを出し惜しんでいるような感覚を覚える。虐待などはされたことはないが、もし独り立ちしたらあまり顔は見せるのは面倒だなぁ、という感覚だ。
僕はなぜだかいろんなところで俗に言うメンヘラと呼ばれる類の女の子と仲良くなることが多い。彼女たちは、大体家庭が複雑だ。その結果精神疾患を患ってしまうというわけだ。そういう子たちの話を聞いていると、ここでも世の中の親はいかにちゃんとしてないかがはっきりわかる。
親ってなんだ?結婚ってなんだ?家族ってなんだ?
自分が結婚をするとなったとき、今まで自由に生きてきた時間が自由に使えなくなるということをまず思う。その次に子供が生まれたらもっとそうだ。
しかし人間には様々な側面があり、一つしか側面がない人間なんていない。
会社員をしている、お父さんをしている、またはパパをしている。。。
父の日、母の日というものがある。自分はあれが大嫌いだったし、今も好きではない。
なぜならば半強制的に何かを買ってこさせたからだ。
せめて、感謝したくなるように接するのが筋ではないだろうか?
だからこそ、僕は言いたい。
親の価値というのは、子供が本心から「この家に生まれてよかった」、と言ってもらえるかどうかで決まると。そうじゃないのは、親が個人としての自分を優先させたからだ。